ただいま生まれて始めての小説を少しづつ執筆中。書きながら思ったのだが文章というものはすごいものだと思う。アルファベットもひらがながもそれ自体はわずかばかりしかない。でもその組み合わせで人を感動させ、笑わせ、泣かせ、怒らせたりするのだ。書いてみるとただの記号の羅列なのだから不思議である。
 文章というものは書き手が人に伝えるべく自分の頭の中の想像を文字へと変化させ読み手はその文から情報を入手し自分の頭の中で文を映像へと起こす。同じ文章でも読み手の中で幾重にも映像が変わり文からうける印象も人それぞれだ。本物の小説家というもの読み手が映像を起こしやすいような文を書く人なんだと思う。小説家ってすごい。
 最近は映像技術が発展し様々な表現が視覚的に表現できるようになり文章を読んで頭のなかで想像しなくても映像として目で見えるようになった。これで文章を読まなくてもよくなった。これって喜ばしいことでもあり悲しいことかもと思う。感動した映画を見たら原作を見てみよう。そうしたら同じシーンでも頭の中では別のシーンとして想像して楽しめるはず。